🎬YouTubeビジネスの学校ポータル

ワンソース・マルチユースの考え方

🗓 2026-07-21

# 1本の動画を、1回しか使っていませんか?

皆さん、こんにちは。

Jです。

今日は、皆さんに聞いてみたいことがあります。

1本の動画を、1回しか使っていませんか?

何時間もかけて台本を書いて、撮影して、編集して、YouTubeに上げて。

再生数を確認して、それで終わり。

そしてまた次の動画づくりへ。

たぶん、ほとんどの方がこのサイクルだと思います。

もったいないんですよ、これ。

今日は「1つ作ったものを、複数の場所で使う」という話をします。

ワンソース・マルチユースという考え方です。

「点」で攻めるか、「面」で攻めるか

がんばって作った動画を、YouTubeという1つの場所に、1本ずつ置いていく。

これが「点」の攻め方です。

対して、同じアイデアをショート動画にも、Instagramにも、Xにも、音声にも、文章にも展開していく。

1つのアイデアで、複数の市場に同時に顔を出す。

これが「面」の攻め方です。

なぜ今この話をするかというと、発信者の数が、ここ数年で一気に増えたからです。

クリエイターエコノミー協会が三菱UFJリサーチ&コンサルティングと出している調査の2025年版によると、国内のクリエイターエコノミーの市場規模は2024年時点で約2兆9,000億円。

2021年から年平均15%を超えるペースで拡大し続けています。

そして、拡大している理由の一つとして挙げられているのが「生成AIの普及で、新しく参入するクリエイターが増えたこと」なんです。

つまり、あなたのライバルは毎年増え続けている。

YouTubeという1つの場所だけで見つけてもらうのは、年々難しくなっているわけです。

だったら、1つの場所で戦う力を磨くのと同時に、出す場所そのものを増やして、面で取りにいく。

せっかく作ったコンテンツを複数の場所に置けば、見つけてもらえる確率は単純に上がりますよね。

「同じ内容を、別の場所に出していいの?」

この話をすると、必ず出てくる疑問があります。

「YouTubeで話した内容を、InstagramやXにも出していいんですか? 同じ人が見たら、また同じ話か、と思われそうで……」

結論から言うと、問題ありません。

プラットフォームが違えば、そこにいる人が違うからです。

これは感覚の話ではなくて、国の調査データがあります。

総務省が毎年出している「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の最新版(令和7年度・2026年6月公表)を見ると、媒体ごとの利用者の顔ぶれは、これだけ違います。

・X(旧Twitter)を使っている人は、20代では73.4%。

でも60代では24.8% ・Instagramは20代で82.6%。

男女で見ると、女性63.4%に対して男性46.2%で、女性のほうがだいぶ多い

・TikTokは10代では67.9%。

50代では32.2% ・YouTubeは10代から40代で9割超え。

ただし70代では48.5%

ひとくくりに「SNS」と呼びがちですが、中にいる人の年代も性別も、媒体ごとにこれだけ違うんです。

あなたがYouTubeだけで発信しているなら、Xで情報収集している20代にも、Instagramを毎日開いている女性層にも、まだ出会えていない可能性が高い。

裏を返せば、同じ内容をXとInstagramに出すだけで、今まで会えなかった層と接点ができるということです。

「また同じ話か」と思われる心配は、ほとんどしなくて大丈夫です。

そもそも複数の媒体であなたを追いかけてくれている人は、その時点でかなりのファンです。

同じテーマを別の角度から見せれば、むしろ喜ばれます。

海外では、もう当たり前のやり方です

このやり方、海外のマーケティングの世界では完全に主流になっています。

海外の調査では、マーケターの94%が「1つのコンテンツを、別の媒体向けに形を変えて使っている」と答えています。

さらに別の調査では、約6割が「ゼロから作った新規コンテンツより、再利用したコンテンツのほうが見込み客の獲得につながっている」と回答しています。

考えてみれば当然の話で、一度反応が取れたテーマは、別の場所でも反応が取れる可能性が高い。

ゼロから当てにいくより、すでに当たったものを広げるほうが、外れにくいんです。

うちも「面」で攻めています

実例をお話ししますね。

うちは、皆さんが知っているメインの4チャンネルのほかに、実験的に運営しているYouTubeチャンネルが、みんなには言っていないだけでけっこうあります。

ほかにもInstagramが2つ、Voicy、X、Threads、Substack。

Xは最近ほとんど投稿してないですけどね。

ブログなどのオウンドメディアもあります。

大事なのはここからで、これ、媒体ごとに別々のネタを考えているわけではなくて、核になるアイデアは1つです。

それを媒体ごとの形に変えて出しています。

YouTubeで10分話した内容が、切り出されてショート動画になり、要点がInstagramの画像投稿になり、一言に凝縮されてXのポストになり、音声としてVoicyに、読み物としてSubstackの記事になる。

1つのソースから、いくつもの使い道を作る。

だからワンソース・マルチユースです。

媒体ごとに客層が違うから、同じ1つのアイデアで、それぞれの場所に別のお客さんとの接点ができる。

うちが特定の媒体の流行り廃りに左右されず、万遍なくお客さんを集められているのは、この面の攻め方をしているからです。

少し前まで、個人には難しい戦い方でした

「そんなにたくさんの媒体、とても手が回りません」と思った方。

そう思いますよね。

少し前まで、これは会社やチームでやることでした。

動画の内容をブログに書き直して、Instagramの画像を作って、Xの文面を考えて。

全部手作業でやったら、1本の動画から展開するだけで丸1日かかります。

個人が毎週やるのは現実的じゃなかった。

ここが、AIで変わったところです。

動画の文字起こしをAIに渡せば、ブログ記事の下書き、Xのポスト案、Instagramのキャプション、ショートに切り出す場所の候補まで、短い時間で形になります。

形を変換する作業はAIに任せて、自分は「この媒体のお客さんに合っているか」の確認と、自分の言葉への直しに集中する。

注意点もあります。

動画の説明文をそのまま全媒体にコピペして貼る、みたいな使い方はおすすめしません。

海外の調査でも、成果を出しているマーケターの多くは、そのままの転載よりも「媒体に合わせて微調整して出す」やり方を選んでいます。

Xには短い言い切りの文化があるし、Instagramには画像で伝える文化がある。

その最後の調整が、人間の仕事です。

まとめ

YouTubeに上げた時点では、その動画はまだ1回しか使われていません。

ショートに、Instagramに、Xに、音声に、文章に。

形を変えるたびに、別の場所にいる別のお客さんに届いていきます。

新しい動画をゼロから作る前に、これまでに反応が良かった動画を1本選んで、別の媒体用に形を変えてみてください。

AIに文字起こしを渡して「Xのポスト案を5つ」と頼むだけなら、今日からできます。

こういう「AIをビジネスのどこに、どう組み込むか」を体系立てて学びたい方には、KYOKOさんのAIビジネスの学校がまさにその場所です。

今日の話を自分のチャンネルでやってみたくなった方は、のぞいてみてください。

今日はこのあたりで。 また次回。